
ffmpegをエンジンとする多目的の動画変換ソフトウエアです。
QuickTimeをエンコーダとして利用する設定がうまく動作しない問題を解決しました。
この設定は,MPEG Exporter TNGの前身であるQT MPEG4 Exporterの機能をMPEG Exporter TNGでも利用するためのものです。QuickTimeがMPEG-4に対応した当時では,QT MPEG4 ExporterはMPEG-4を無料でエンコードする手段として有効でしたが,ffmpegによるより高速かつ高画質のMPEG-4エンコードが利用できるようになった今,その存在意義はわずかとなっていました。この機能をMPEG Exporter TNGに取り込むことができたことで,QT MPEG4 Exporterの方は開発終了となります。
今回,この機能を利用する設定として,QuickTime を用いたQuickTime Losslessを追加しました。この設定では,QuickTimeをデコーダ兼エンコーダとして可逆圧縮のQuickTimeムービーを出力します。QuickTimeでしか利用できないような,エイリアス参照ムービーやタイムコードを利用した編集,マスクなどを用いた特殊な動画ファイルを,ffmpegなどその他のソフトウエアで利用可能な可逆圧縮の圧縮方式に変換します。これはQuickTimeに依存するファイルをQuickTimeに依存しない形式に変換することで将来に残すために設計しました。
これまでMETの設定に存在していたQuickTime Losslessの設定は,ffmpegをデコーダ兼エンコーダとして用いてQuickTimeで開くことができる圧縮方式に変換するものでした。新しい設定と組み合わせることで,QuickTimeとffmpegの間で原則として劣化の無い動画の相互変換が可能となります。また,可逆圧縮はWindowsの環境で用いられている無圧縮AVIなどに比べて,出力されるファイルが小さくわずかなディスクスペースしか占有しません。
いずれの設定も,圧縮設定画面で「その他」「QuickTime Lossless」と選択してください。そこで「Use QuickTime」か「Use ffmpeg」を選択することができます。デコーダ兼エンコーダにffmpegを用いた場合は,YUV色空間のH.264/AVCの可逆圧縮も選択でき,QuickTimeをエンコーダに用いた可逆圧縮の1/10程度にまで品質を維持したまま圧縮することが可能です。
アップデートはアプリケーションに内蔵されたネットワークインストーラを通じて通知されます。アプリケーション本体の起動時または変換フォーマットの指定時に1週間おきにアップデータの有無を確認する仕様になっています。アプリケーションの再起動までアップデート内容は反映されません。アップデート後にアプリケーションを再起動せずアプリケーションを削除しようとすると,パッケージ内部のリソースの一部がロックされているためにゴミ箱を空にすることができなくなります。ロックされているリソースはアプリケーションの起動時にロック解除されます。
こちらからダウンロードしてからアップデートを実行してください。
→ MPEG Exporter TNG
ver.2.721では,出力先フォルダが選べない問題を解決しました。