MPEG Exporter TNG 設定プロファイル r.120

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MPEG Exporter TNGの設定プロファイルをr.120にアップデートしました。
H.264映像部分は最新のffmpeg ver.3.1.2に対応し、AAC音声部分はMac OS Xに内蔵されている高音質のavconvert機能に対応しました。
MPEG Exporter TNGの設定プロファイルは、長らく「らけった」さんが配布したffmpeg(らけった版ffmpeg)を対象としてパラメータを最適化してありました。しかし、らけった版ffmpegはSVN-r8638と古く、PowerPCとIntel 32ビットのCPU向けにコンパイルされており、最近のMacのIntel 64ビットCPUでは十分にその性能を発揮できませんでした。また、現在では配布が認められていないAAC音声のエンコーダを内蔵していました。
今回の設定プロファイルの大幅な見直しを行い、最新のffmpeg ver.3.1.2に最適化しました。これにより、一般に www.ffmpegmac.net などで配布されているIntel 64ビットCPUに対応したffmpegのバイナリを使用することができるようになりました。ただし、現在のffmpegはライセンス上の問題からAAC音声のエンコーダを内蔵していません。これまでの設定プロファイルでは、ffmpegが内蔵していたエンコーダよりもより音質の良いQuickTimeのエンコーダを用いてAAC音声をエンコードしているため、大きな影響はありませんでした。ただしこの機能にはSnow Leopard以降ではQuickTime 7をカスタムインストールする必要がありました。次期macOS Sierraにおいて、いよいよOSからQuickTimeのAPIが廃止されることが発表され、おそらくQuickTime 7も利用できなくなるため、MPEG-4動画に用いるAAC音声のエンコードに支障が出ることが予想されました。
ここで白羽の矢が立ったのが、Snow Leopard以降に搭載されたafconvertというコマンドです。iTunesのエンジンとして用いられており、AAC音声の高品質なエンコードが可能です。コマンドラインで利用可能なので、QuickTime Playerのウインドウを開くことなくエンコードが可能であり、ビットレートなどのパラメータ指定も可能です。
新しい設定プロファイルでは、MPEG-4動画のエンコード機能について最新のffmpegで映像部分をエンコードして、音声部分をafconvertコマンドでエンコードして、ffmpegを用いて一つのファイルにまとめることにしました。この機能はSnow Leopardまでさかのぼって利用できるため、設定プロファイル全体の大幅な刷新を行いました。H.264のプロファイルの見直しや、NTSC規格に配慮したフレームレートの見直しも行いました。
その他に、Apple Lossless音声やAIFF音声などのエンコードもffmpegで行うように変更したため、QuickTime 7を使用するのは、どうしてもQuickTimeでしか開くことができない動画をロスレス圧縮で書き出す場合のみになりました。QuickTime Xについても、Snow Leopardでのみ利用し、Lion以降ではCoreMedia/avconvertと呼ばれる機能によりバックグラウンドでエンコードします。CoreMediaによるエンコードでは、デコードにffmpegを併用してより多くの種類の動画を元ファイルとして使用することができます。CoreMediaを活用して動画の連続変換を行えるツールは珍しいと思います。
新しいffmpegを用意していないユーザーに配慮して、設定アシスタントの起動時にffmpegのバージョンを確認して、らけった版ffmpegであれば新しいffmpegに切り替えるようにダイアログを表示した上で従来の設定アシスタントに切り替わります。また、afconvertが使用できないLeopard以前の場合には自動的に古い設定アシスタントが起動します。

アップデートはアプリケーション本体に内蔵されたネットワークインストーラが起動時などに1週間おきに確認して通知します。
テーマ: ソフトウェア | ジャンル: コンピュータ

コメント

Re: AudioToolBox

> 設定プロファイル r.121でAudioToolBoxを使ったAAC音声のエンコードに対応しました。
> これにより中間ファイルを経由することなく、Apple製の高音質なAACエンコーダーを使用することができるようになりました。

  • 2017/10/15 (Sun) 23:37
  • MacLab. #-
  • URL
AoudioToolBox

設定プロファイル r.121でAoudioToolBoxを使ったAAC音声のエンコードに対応しました。
これにより中間ファイルを経由することなく、Apple製の高音質なAACエンコーダーを使用することができるようになりました。

  • 2017/04/13 (Thu) 21:17
  • 管理人 #-
  • URL
Re: No title

AudioToolBoxとVideotoolboxですか。
不勉強でまったく知りませんでした。
ffmpegすごいですね。

  • 2016/09/20 (Tue) 22:50
  • MacLab. #-
  • URL
No title

>新しい設定プロファイルでは、MPEG-4動画のエンコード機能について最新のffmpegで映像部分をエンコードして、音声部分をafconvertコマンドでエンコードして、ffmpegを用いて一つのファイルにまとめることにしました。
2つのファイルを作ることなく、-c:a aac_atでAoudioToolBoxのaacエンコーダーがffmpegで使えますよ。
-c:v h264_videotoolboxでCoreMediaによるエンコードもffmpegでできますよ。

  • 2016/08/24 (Wed) 15:35
  • 通りすがりのMac使 #-
  • URL

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